先日、令和6年度鹿田地区防災訓練を行ないました。
今回は、災害時における集中治療部門への重症患者の受け入れについて机上訓練を行いました。
院内災害対策本部を中心に、救急外来や各集中治療室、手術室について情報の流れや連携、院内防災マニュアルを確認しました。
普段から訓練を行い、有事の際には迅速に慌てることなく対応していきたいと思います。
先日、令和6年度鹿田地区防災訓練を行ないました。
今回は、災害時における集中治療部門への重症患者の受け入れについて机上訓練を行いました。
院内災害対策本部を中心に、救急外来や各集中治療室、手術室について情報の流れや連携、院内防災マニュアルを確認しました。
普段から訓練を行い、有事の際には迅速に慌てることなく対応していきたいと思います。
令和6年大規模地震時医療活動訓練にDMATとして参加しました。メンバーは救命救急科医師2名、EICU看護師2名、業務調整員として診療放射線技師1名、救急救命士1名です。首都直下地震が発生したことを想定し、関東一帯が訓練会場となりました。
我々は全日空と連携しながら、羽田空港まで資機材を空輸。羽田空港空港DMAT参集拠点本部に参集した後に、関東労災病院を拠点に、診療支援、また、聖マリアンナ医科大学病院、日本医科大学武蔵小杉病院への患者搬送を行いました。沢山の課題も見えた訓練でしたが、いつか来るであろう大災害に備えて今後とも訓練を続けていきたいと思います。関係者の皆さん、ありがとうございました。
RRS運用サポートブック
実践ですぐに使える運用のコツ
本郷先生が執筆に携わりました。
出版社 : メディカル・サイエンス・インターナショナル
発売日 : 2024/9/30
2024年9月22日(日)『第8回 岡山県地域包括ケアシステム学会学術大会』に参加させていただきました。
一般演題
・高齢者救急への岡山大学高度救命救急センターの取り組み 中尾先生
・岡山市における高齢者施設からの救急搬送の現状と課題の検証 湯本先生
JICA草の根技術協力事業TICOが実施する「カンボジア救急医療支援事業」の一環でカンボジア王国バッタンバン州から救急医療に従事する医師3名、看護師4名を実習生として受け入れました。
実習では院内の看護部、放射線部、薬剤部、手術部、感染制御部などの見学を行った後に、実際に救急外来で当院スタッフとともに実習を行い、日本の救急医療を学んで頂きました。
日本とカンボジアでは救急医療のシステムや制度も異なります。病院の設備も違います。それでも、実習生の皆さんは、少しでも母国に役立てられるように真剣に実習に取り組まれていました。これから実習生は日本での実習で何を学び、母国でどのようなアクションを起こしていくか具体的なアクションプランを立案するようです。内容が楽しみです。
今回の実習にご協力頂いた関係者の皆さん、ありがとうございました。
令和6年 9月11日(水)岡山空港「岡山県消防防災航空センター」にて。
病院スタッフが、岡山県消防防災ヘリに搭乗しドクターヘリ的運航出動するために必要な、消防防災ヘリに関する基礎講習・訓練を実施することにより、ヘリコプターにおける安全管理の徹底・機内装備取扱要領の習得及び岡山県消防防災航空隊との連携を強化することを目的とし、スタッフ(医師4名、救命士3名)が訓練に参加しました。
岡山県消防防災ヘリコプター「きび」
空隊員誘導のもとでドクター、救命士乗り込み
岡山県消防防災航空隊の方々ありがとうございました。
また訓練に参加された先生および救命士の方々お疲れ様でした。
ECPR(体外循環式心肺蘇生法)後の予後予測法として頭部CTで算出できるGRW(gray-white matter ratio)値の不確実性ということを報告しました(PMID: 39098375)。
Resuscitation誌のEditorialで取り上げていただき、
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0300957224002739
CorrespondanceのLetterをいただきました。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0300957224002594
それにお返事させていただき、
https://authors.elsevier.com/sd/article/S0300-9572(24)00277-6
掲載されましたので、ご報告させていただきます。
本郷貴識先生が日本脳低温療法・体温管理学会奨励演題賞を受賞されました。
おめでとうございます。
村上先生が筆頭で記述した心停止後のCTによる予後予測に関しての論文が掲載されました。
心停止後の頭部CTの灰白質・白質の比(GWR)により予後を予測するという手法が一般的に使用されています。しかし、早期のCTでのGWRの価値については議論があり、診断精度は高くないと報告されていました。今回、5病院で測定した、我々の結果でも、診断精度はさほど高くありませんでした。しかし、早期に取得したCTでGWRが1.15を下回っていると、高い特異度で悪い予後を診断することができました。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2666520424001978
村上先生、おめでとうございます。
データ取得にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
SAVE-J IIのサブ解析として、Gray White Matter(GWR)ratioが院外心停止でECPRを受けた患者さんの予後を予測できるか検討しました。Resuscitation誌に掲載されましたのでご報告させていただきます。
https://authors.elsevier.com/sd/article/S0300-9572(24)00245-4
一般的に心停止では予後の良い可能性のある患者さんを確実に救命するために、特異度が高い検査(またはFalse positive rateが低い検査)が必要とされていると思います。ECPR後の患者さんで特異度が100%となるGWR値を求めると、GWRは≦1.0程度となり、これはECPRでない心停止例と比較するとかなり低い値です(ECPRでない心停止では≦1.15程度)。機序は不明ですが、ECPRの方が、通常のCPR例よりも、脳浮腫がある場合でも救命例できる場合があるということになります。
本データからは、ECPR後はGWR単体での確実な予後不良の予測は困難かと思っています。今回の論文では、ECPR後はGWRが単体では確実な予後予測がしにくいため、最近よく言われる神経学的予後予測のmultimodal approachがECPRにおいて特に重要であることを示したということになります。
SAVE-J II studyでGWRを取得するのは時間もかかり大変だったと思います。ここまで多くのデータを集められることは今後ないかもしれないと思っております。大変なご苦労でデータの収集をいただきました研究グループの皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。
中尾先生、湯本先生、ご指導いただきありがとうございました。