救急医が語る現場の「あるある」が掲載されました。
高度救命救急センターで活躍する中尾篤典先生が、
現場で目撃した驚きの症例や意外な「救急あるある」を、さまざまな医学論文をひもときながらご紹介します。
https://e-mr.sanofi.co.jp/useful/aruaru/aruaru07
救急医が語る現場の「あるある」が掲載されました。
高度救命救急センターで活躍する中尾篤典先生が、
現場で目撃した驚きの症例や意外な「救急あるある」を、さまざまな医学論文をひもときながらご紹介します。
https://e-mr.sanofi.co.jp/useful/aruaru/aruaru07
中尾篤典教授が連載中の、
レジデントノートこんなにも面白い医学の世界
第67回『鼻をかんだら目が飛び出た』が掲載されました。
https://www.yodosha.co.jp/rnote/trivia/trivia_9784758116411.html
小崎先生の論文がCase Rep Emerg Medに掲載されました。
おめでとうございます。
Kosaki Y, Naito H, Nojima T, Nakao A.
Epileptic Seizure from Ginkgo Nut Intoxication in an Adult.
Case Rep Emerg Med. 2020 Jan 28;2020:5072954. doi: 10.1155/2020/5072954. eCollection 2020.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7007935/
みなさん、銀杏は知っていますか?
秋になると、道端に落ちている臭いあれです。茶碗蒸しに入れたり、炒って食べたりするとおいしいですよね。
今回は、銀杏中毒で痙攣をおこした一例を経験したので報告します。
症例は48歳男性。全身性の強直間代性けいれんで搬送されました。来院時は、嘔気やめまいなどを訴えていました。MRIでは所見はありませんでした。病歴聴取で、銀杏を80個も食べたことが判明しました。血液検査では、銀杏の成分であるメチルピリドキシンが312 ng/mLと高値でした。一方、ビタミンB6の一つであるピリドキサールリン酸は2.4 µg/L、ビタミンB1は20 ng/mLと低値でした。銀杏中毒を疑い、ビタミンB6製剤の内服を行ったところ、症状は改善し、以後痙攣発作は起きていません。
ビタミンB6の活性体であるピリドキサールリン酸は、グルタミン酸をGABAに変換する補酵素の働きを持っています。銀杏の成分であるメチルピリドキシンは、ビタミンB6を活性化する酵素を阻害する働きを持っており、その結果GABAの産生が抑制されます。GABAが低下した結果として、経連などの症状が出ると考えられています。
日本人にはなじみの深い銀杏による中毒でこのような症状が出ることがあります。
救急外来に来るかもしれませんので、ぜひとも知っておきましょう。
大学院生の西村健先生の論文が掲載されました。
おめでとうございます!
Nishimura T, Naito H, Fujisaki N, Ishihara S, Nakao A, Nakayama S.
The psoas muscle index as a predictor of mortality and morbidity of geriatric trauma patients: experience of a major trauma center in Kobe.
Surg Today. 2020 Mar 2. doi: 10.1007/s00595-020-01980-1.
https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00595-020-01980-1
年齢に伴い低下する筋肉量の変化はサルコペニアと定義されており、手術患者の予後予測に有用と考えられています。
患者の栄養状態を反映する指標としてCTを用いた腸腰筋測定方法が注目されています。
しかし外傷患者に対する研究は少ないため、今回単施設での後方視的観察研究を行いました。
結果、非サルコペニア群に比しサルコペニア群では死亡率と肺炎発生率が高いという結果がでました。
当たり前といえばそうですが、きちんとした検討をしてデータを解析、反省、出していくことは大変重要です。
これは兵庫県災害医療センターのデータですが、我々も頑張らないといけません。
今救命センターの評価用紙を記入していますが、特に外傷での死亡例は当科はほぼなく、大変いい成績です。
引き続いてい頑張りましょう。