村上勇也先生の論文がResuscitation Plusにpublishされました

村上先生が筆頭で記述した心停止後のCTによる予後予測に関しての論文が掲載されました。

 

心停止後の頭部CTの灰白質・白質の比(GWR)により予後を予測するという手法が一般的に使用されています。しかし、早期のCTでのGWRの価値については議論があり、診断精度は高くないと報告されていました。今回、5病院で測定した、我々の結果でも、診断精度はさほど高くありませんでした。しかし、早期に取得したCTGWR1.15を下回っていると、高い特異度で悪い予後を診断することができました。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2666520424001978

村上先生、おめでとうございます。

 

データ取得にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

2024年08月15日(木)| NEWS

内藤宏道先生と本郷貴識先生の論文がResuscitationにpublishされました

SAVE-J IIのサブ解析として、Gray White MatterGWRratioが院外心停止でECPRを受けた患者さんの予後を予測できるか検討しました。Resuscitation誌に掲載されましたのでご報告させていただきます。
https://authors.elsevier.com/sd/article/S0300-9572(24)00245-4

一般的に心停止では予後の良い可能性のある患者さんを確実に救命するために、特異度が高い検査(またはFalse positive rateが低い検査)が必要とされていると思います。ECPR後の患者さんで特異度が100%となるGWR値を求めると、GWRは≦1.0程度となり、これはECPRでない心停止例と比較するとかなり低い値です(ECPRでない心停止では≦1.15程度)。機序は不明ですが、ECPRの方が、通常のCPR例よりも、脳浮腫がある場合でも救命例できる場合があるということになります。
本データからは、ECPR後はGWR単体での確実な予後不良の予測は困難かと思っています。今回の論文では、ECPR後はGWRが単体では確実な予後予測がしにくいため、最近よく言われる神経学的予後予測のmultimodal approachECPRにおいて特に重要であることを示したということになります。

SAVE-J II study
GWRを取得するのは時間もかかり大変だったと思います。ここまで多くのデータを集められることは今後ないかもしれないと思っております。大変なご苦労でデータの収集をいただきました研究グループの皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。

中尾先生、湯本先生、ご指導いただきありがとうございました。

 

2024年08月06日(火)| NEWS

令和6年度科研費(研究活動スタート支援)に採択されました

令和6年度科研費(研究活動スタート支援)の発表があり、当教室から田邊先生の申請が通り研究助成をうけることとなりました。

 

令和6年度科研費(研究活動スタート支援)

【 研究課題名 】

 施設入所者が心停止時に受ける医療に関する多施設縦断研究:人生会議の現状と課題

【 交付予定額(円) 】 

 2,100,000

 

田邊先生おめでとうございます!

 

2024年08月02日(金)| NEWS

実験室の様子

―実験室にて―

 

大学院生の時岡先生、初めての基礎実験に奮闘中です🐁

 

  

ラット臓器粉砕中…頑張っております‼

2024年08月01日(木)| NEWS