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医学科5年生曽田祐民さんの日本救急医学会参加報告書

学会参加報告書

医学科5年 曽田祐民

 

20181119日から21日までパシフィコ横浜で開催された「第46回日本救急医学会総会・学術集会」に参加させて頂きました。

私は、研修医・学生セッションにて、『統合失調との鑑別を要した抗NMDA受容体抗体脳炎の一例』という題目でポスター発表を行いました。

症例は、臨床実習中に経験した、小児の精神症状が主体であった抗NMDA受容体抗体脳炎の患者さんであり、統合失調症との鑑別を要した点や、卵巣奇形腫の合併が治療過程に発覚した点で特に勉強になったことから今回の発表につながりました。

質疑応答では、小児症例での卵巣奇形腫の合併の頻度や治療介入とその後の評価についての質問を頂き、活発な議論をすることができました。

ポスター発表は初めてだったこともあり、準備の段階から先生方には色々ご迷惑をおかけすることもありましたが、この経験を通じて疾患の知識だけでなく発表の構成など多くのことを学ぶことができました。

このような機会を与えて下さった中尾教授、発表のご指導を頂いた山本先生をはじめ救急科の先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。

2018年12月03日(月)| NEWS

おかやまマラソンでの救命について

2018/11/11 おかやまマラソンが行われました。
当センターからは2名の看護師、2名の医師が参加し、全員完走しました。

中でも山川泰明医師は、目の前で起きた心肺停止に適切な処置をほどこし、
救命しその後何事もなかったように完走する、というスーパーヒーローのようなことをやってのけました。

山川先生は当センターに運ばれる外傷症例のほとんどを手術しています。
全身を難なく診れる救急医でありながら、機能予後を重視した整形疾患の治療にもあたる整形外科専門医、救急科専門医です。

11:58 現場は34㎞地点、旭川土手沿いでした。

山川先生は走行中に倒れている傷病者および取り囲んでいるランナー2,3名の現場に遭遇しました。
ランナーは土手沿いに横向きに倒れており、道路に寄せてあおむけにしたところ、
死線期呼吸状態、総頸動脈で脈拍確認も触知できず、直ちに胸骨圧迫を開始しました。

救急要請およびAEDの手配を指示、タイムキーパーに時間確認を依頼、メディカルランナーに胸骨圧迫を交代し、フェイスシールドがあったため人工呼吸も開始しました

12:02 AED・救護所の救急隊到着 同時点でも総頸動脈触知できずAEDを装着。
AED解析ではショックが必要との判断、すぐさまショックを施行し、胸骨圧迫再開。
12:04 体動あり、総頸動脈の触知を確認、離握手可能であることを確認、氏名・住所もいえる状態にまで回復。
12:06頃 救急車到着、ストレッチャーに乗せて搬送準備、意識レベルもクリアになっていたため搬送先は日赤への搬送を依頼。
12:12 救急隊に搬送を依頼しレースに復帰。患者さんも無事社会復帰されたそうです。

山川先生「当然のことをしただけっしょ。」と気にも留めない様子でした。

クールな男山川、粘り強い治療で多くの患者さんを助けます。
宴会部長の顔ももつ愛すべき漢です。
今度は2月の西大寺会陽かなあ。

 

2018年11月20日(火)| NEWS