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新着情報

中尾教授のコラムがネットマガジン eMRファルマシアンに掲載中です

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 救命救急・災害医学講座 教授の中尾篤典先生が、医学に関するおもしろ話を解説します。

医学の奥深さに触れ、生体や疾患への関心が高まるような内容をお届けします。

 

https://e-mr.sanofi.co.jp/useful/aruaru/aruaru02?slt=03505325-79a3-4801-8f58-365c7aebbd97&utm_source=emr&utm_medium=newsletter&utm_campaign=190218&utm_content=01&mkt_tok=eyJpIjoiWlRkak5XRXhZakV6T0RJeSIsInQiOiI4R0ZUMUVxNHl1VHVrY2tNandSbzZtMjlHaWducnhQM1JteWxVakZvcndhUjRtREFPckpYZ3Jsa3FGcnliazdSZTFKdlk4YmF3eXNYWGVYVXdRdnF6emZjeXRhaTRXVm1jVnM3UEx5d0lIN3BBTkVrZEVPQlRTbExMRFRlQ2tIdCJ9&fbclid=IwAR0-efUd0jx64yIF1obQNEC_ba1hmw8NIDwDccbDdHlACgG67UUtbrhZuFE

2019年02月19日(火)| NEWS

総社市にて蘇生法講習会を行ってきました

2月24日の吉備路マラソンに向け総社市にて蘇生法講習会を行ってきました。

マラソン時の緊急事態に少しでも対応できたらと思っています。

実際の現場で必ずお役に立てる内容でした。


私たち岡山大学病院高度救命救急センターは、
学校・団体等に赴き、出張講習・指導をおこなっております。
地域に少しでも貢献できますよう今後も更なる活動を予定しています!!




2019年02月06日(水)| NEWS

~ 命のリレー ~

本日2月1日未明、岡山大学病院高度救命救急センターで治療をうけていた若年男性が脳死と判定され、臓器摘出が行われました。心臓は大阪で、肺は東京で、膵臓は香川で、腎臓と肝臓は岡山に残り、肝臓は岡山大学病院で移植手術が行われました。


我々救急医は、どんなに小さな望みであっても全力を尽くして救命にあたります。しかし、不幸にも救命にいたらない場合もあります。

そのときは、有意義な終末期のために、ご家族様に脳死下臓器提供のお話しをさせていただきます。誰かの役に立ってこの地球の上で新たな生命として生まれ変わることに意義を感じられ、大切な人を亡くす悲しみが少しでも意味あるものになることもあるからです。


「今日が2つ目の誕生日だよね」「先生、うちの子立派でしょ?自慢の息子ですよ。」ご両親の泣き笑いの裏にはいろんな葛藤があったことでしょう。

ですが、息子さんの心臓は11時過ぎには2回目の拍動をはじめ、肝臓はすでに胆汁をつくりはじめていますよ。


ご家族様がこの悲しみを乗り越えられ、またこの一家に笑顔が戻りますように。
また、第二の生命をえたからだの一部が、またおいしいものを食べたり旅行したり、何かに感動したりできますように。


救命救急センターでは、全員が元気になって帰ることはできません。
全力をつくしてなお救命できないとき、命のリレーをお手伝いする、それも我々救急医の大切な仕事です。
命をつなぐために、また明日からも岡山大学高度救命救急センターは走り続けます。

2019年02月01日(金)| NEWS

【検証】豪雨災害 晴れの国の試練

【検証】豪雨災害 晴れの国の試練
第2部 真備・初動72時間⑧ -DMAT-
~ 出動巡り意思疎通欠く ~


患者たちが取り残されている「まび記念病院」へー。
災害派遣医療チーム(DMAT)を出動させるべきかどうかー。


西日本豪雨による河川の氾濫が広がっていた昨年7月7日の昼すぎ、岡山県は医療関係者との協議の結果「浸水した病院の中で活動するのは危険」との理由でこの日の派遣を見送ることにした。

しかし、岡山大学病院高度救命救急センター長でDMATを統括する中尾篤典さんは今すぐにでも派遣するよう訴えた。


結局、DMATが出動したのは翌8日の午前9時になってからだった。
混乱のさなかの院内に入ったのは、中尾さんが個人的に頼んだ広島県内に活動拠点があるNPO法人の6人だった。

メンバーの中には中尾さんが大学院で指導している救急医の稲葉基高さんもおり、昼前に到着すると、すぐさま救出の準備に着手した。
(1/21山陽29社会)

2019年01月21日(月)| NEWS

西日本豪雨の記事が掲載されました(山陽新聞)

山陽新聞1月21日の紙面に、
先だっての西日本豪雨の記事が掲載されました。
水没したまび記念病院から入院患者さんを搬送する
オペレーションに岡山大学病院DMATは深く関わりました。

問題点が浮き彫りになり、
災害に対する体制構築が急がれます。


山陽新聞0121

2019年01月21日(月)| NEWS

救命救急科専門研修モデルプログラムについて

地域枠・自治医科大学のかたへ、


「地域医療」は、「地域のニーズに応じた医療」を行うことであり、慢性疾患の継続
治療だけではなく、急病や事故、災害への対応も必要になります。さらに近年、社会
の医療に対する要求や期待が高まり、地域医療でも高い問題解決能力が要求されるよ
うになってきました。医師偏在化による地域医療現場での人材不足に対し自治体は各
大学に地域枠を設け、地域医療を担う医師の養成を行っています。しかし、初期臨床
研修を行った地域枠卒業医師であっても、専門医志向が強くなるとリスクを回避する
ために自らの専門外の患者の応需は行わない傾向が強くなります。近年、地域で不応
需になった専門治療が必要ない患者が遠隔地の総合病院へ搬送される事例が多くみら
れ大きな問題となっています。


岡山大学病院では、日本で唯一、地域枠・自治医大の義務年限がある先生がたのため
に、特別に救急科専門医プログラムを設置しました。


特に高齢者を中心とした救急搬送件数は年々増加の一途をたどり、地域では、小外科・
災害医療・外傷・小児科など内科系以外の領域にも対応できる能力を備え、かつ緊急
事態にも適切に対応できる医師が求められています。来たる超高齢化社会を迎えるに
あたり、地域を預かる医師の在り方も多様な地域のニーズにあわせ対応していく必要
があり、従来の内科・家庭医の医師だけでは対応に限界がきています。地域での多様
な疾患を継続して診療するとともに急性期にも対応できる医師が現状の地域医療に必
要な人材なのです。


このプログラムでは、専門研修基幹病院、および地域の救急医療機関で地域の救急診
療を行い、自立して責任をもった医師として行動することを学ぶとともに、地域医療
の実情と求められる医療について研修します。特に岡山県地域枠の医師に求められる
スキルとして、地域での救急医療機関での治療の限界を把握し、必要に応じて適切に
高次医療機関への転送の判断や迅速な安定化処置ができるようにします。地域には、
治療を完遂させることが出来る十分な設備がない場合もあり、紹介される側である救
命救急センターでの経験が非常に大切です。
救急科専門医プログラムを修了した医師は、安心して地域を任せられる医師であると
いう証明でもあり、そのためには、次にあげる明確な目標をもって研修し、教育する
側もそれを意識して指導にあたります。


岡山大学病院の連携施設一覧

2019年01月15日(火)| NEWS