OHCA患者の血液ガスのCOHb濃度と予後に関する研究です。
論文掲載の報告です。内藤宏道先生が共著者としてPittsburgh大学主体の研究に参加されました。
心停止蘇生後の昏睡患者のうち、治療撤退(WLST)後に死亡した症例のうちかなりの数で、治療を継続していれば回復の可能性があったかもしれない。本研究では、2391例中1431例のWLST後死亡症例を対象に38人の専門家が評価したところ、63.8%の症例で少なくとも1人の専門家が回復の可能性(1%以上)があると答えた。本研究の結果は、偏った予後予測に基づく死亡を避けるための対策が必要であることを示している。
どのくらい診療医の予後予測に差があるか、Tableを是非みてほしいと思っています。
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2831889
本郷先生の論文が掲載されましたのでご報告いたします。
自殺レジストリーを使用して、自殺による院外心停止の特徴、予後についてまとめられています。
SHIPPs studyの二次解析論文がScientific Reportsにpublishされました。
本邦の多機関の小児鈍的肝脾損傷のデータベースを利用させていただき、年齢別に来院時のヘモグロビン値とショックインデックスを組み合わせた場合の
止血術や輸血治療といった重要なinterventionの診断精度を検証したものでした。
第30回日本災害医学会学術集会に当院から医師5名、看護師2名、薬剤師2名、臨床工学技士1名が参加させて頂きました。第30回記念大会ということで、災害大国日本のこれまでの歴史、能登半島地震での活動の振り返りや、今後の災害医療のあり方までさまざまなセッションや催しがありました。私たちも地域の災害拠点病院として、今後も来るであろう大規模災害に備えていきたいと思います。関係者の皆様、ありがとうございました。
先日、令和7年度科研費の審査結果の開示が行われ、当科より4名の先生が採択されました。
中尾篤典先生:酸素中毒肺へのメディカルガス混合吸⼊の効果についての検討
飯田淳義先生:事態対処救急医療の学術的発展を⽬指すデータベース構築および実態の解明
松尾逸平先生:重篤な転帰を辿る⾮閉塞性腸管虚⾎(NOMI)に対する新規治療戦略の開発
上田善之先生:蘇⽣後脳症におけるCORM-3投与の⾄適投与量とTherapeutic time windowの解明
先生がた、おめでとうございます!!