上田善之先生の論文がResuscitation Plusに掲載されました。
https://doi.org/10.1016/j.resplu.2025.101145
本研究では、2005年から2021年までの全国レジストリデータを用いて、脳血管疾患を原因とする院外心停止(OHCA)の実態を解析しました。対象となった52,969例のうち、3.5%が30日時点で良好な神経学的転帰を得ていました。良好な転帰に関連する因子としては、病院到着前のROSC、初期波形が心室細動/心室頻拍のようなshockablerhythm、目撃された心停止、そして男性が挙げられました。さらに、脳血管原性OHCAは良好な転帰を示す割合が年々上昇していました。
本結果は、脳血管性OHCAにおいても、決して希望が無いわけではなく、回復する可能性があることを示唆しています。