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湯本哲也先生の論文がCritical Careにpublishされました

体外循環式心肺蘇生法(ECPR)を受けた患者さんの臓器提供に関する研究がCritical Careに掲載されましたのでご報告申し上げます。

本研究は日本臓器移植ネットワークのデータベースを利用させていただき、脳死下あるいは心停止下臓器提供に至った患者さんのうち、

心停止のエピソードがあった患者さんを対象として、ECPRを受けた群とECPRを受けなかった群を比較しました。

臓器提供の選択肢提示や臓器提供に至るまでの期間はECPRを受けた群で有意に長いことが分かりました。

また、レシピエントの移植臓器の生着率について、ECPRを受けた患者さんから提供を受けた場合は、ECPRを受けなかった患者さんからの提供と比較して、移植肺の生着率が有意に低いことが判明しました。他の臓器ではそのような差は認められませんでした。

本研究の結果の検証はまだまだ必要ですが、本邦からこのような研究結果が発信できたことは大変意義深いと考えます。

関係者の皆様に深く御礼申し上げます。

 

https://ccforum.biomedcentral.com/articles/10.1186/s13054-024-04949-5

2024年05月14日(火)| NEWS