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内藤宏道先生の論文がCritical Careに掲載されました

SAVE-J IIのサブ解析として治療撤退に関する報告をさせていただきCritical Care誌に掲載されましたのでご報告させていただきます。

https://link.springer.com/article/10.1186/s13054-023-04534-2

 

ECPR(体外循環式心肺蘇生法)で救命できる患者さんは増えたと思われますが、治療が奏功せず、撤退を余技なくされる患者さんもいらっしゃいます。

 

今回の研究(SAVE J II)のデータベースでは、1/3程度の患者さんで入院期間中に治療撤退が行われていました。

治療撤退決定日の中央値は2日で、多くの患者さんが1日目に治療撤退を余儀なくされていました。

撤退の理由は神経学的予後不良が予測されるということがもっとも多い理由(60%)でしたが、

1-2日の時期に神経学的予後を予測することは、難しいといった矛盾も生じているように推測されます。

 

今後、さらにECPRでの予後予測を検討していく必要性、特に治療撤退に根拠を見出していくことが望まれるように考えています。

研究グループ、また様々な先生方にご指導いただき掲載にいたりました。

 

2023年06月28日(水)| NEWS