当科所属の平岡知浩先生が、外勤先の岩国医療センターで診た症例の論文が
international journal of surgery case reportsにpublishされましたのでご報告いたします。
12歳女児で腹痛を主訴に来院されました。
発熱、右下腹部の反跳痛、右CVA叩打痛、血尿を認めており、急性虫垂炎と尿路結石を併発している症例でした。
また、排出された結石の成分分析と尿中アミノ酸分析を行った結果シスチン尿症の診断に至りました。
messageとしては、
・複数の病態が併存することがあるため丁寧な問診、診察が必要である
・小児で尿路結石はまれであるが、代謝疾患を有する場合には小児期であっても尿路結石を生じることがあり、
長期予後にも影響するため、専門医への相談とフォローアップが必要である という内容です。
ご指導いただきました中尾先生、塚原先生、小原先生、ありがとうございました。