これは、Journal of American College o f Emergency Physicianという非常に格調高い雑誌です。
糖尿病で加療中の患者さんが、インスリンを大量に注射してしまい、遷延性の低血糖をきたしました。
血糖を上げるために大量のブドウ糖を必要としましたが、次第に肝臓が腫大し腹痛を訴え肝機能が悪くなるという経過をたどりました。
大量にブドウ糖を持続注射したため、グリコーゲンが肝臓にたまり、いわゆる糖原病になってしまった、という興味深い疾患です。
藤崎先生、おめでとうございました。
Fujisaki N, Kosaki Y, Nojima Y, Higaki T, Yamada T, Koga H, Gochi A, Naito H, Nakao A.
Glycogenic hepatopathy following attempted suicide by long-acting insulin overdose in patient with type 1 diabetes.
JACEP Open 2020;1–4