Q. 理学療法士の仕事について教えてください
病気によって身体に障害のある患者に対して、寝返り、起き上がり、立ち上がり、歩行という一連の動作を回復するよう療法していく仕事です。救急科では、他の診療科の患者とは違い、全身状態が不良であり、血圧が不安定など、生命が危険な状況から関わることが多いです。人工呼吸器が付いている患者も多く、痰を出しやすくすることや呼吸を楽にすることなど、一連の動作につながるための身体機能の回復を担っています。救急科などCUにおいては、理学療法士重要な存在だと思っております。
Q. 救急救命科での役割について教えてください
多職種と連携し、医師、看護師だけでなく、臨床工学技士、薬剤師、栄養士と協同して働いています。救急科での患者はベッド上安静となることが多く、廃用症候群を予防するためにも、ベッド上から理学療法としての運動を施行していきます。それぞれの領域の専門知識を活かし、ディスカッションし、患者一人一人に最大限の医療を提供しています。
Q. 今後の夢は何ですか？
現状では、救急科などCUの現場において、理学療法のエビデンスや技術が乏しく、日々の患者の状態変化も診ながら、効果を検証しております。理学療法士として患者に関わる中で、全身状態の回復や身体機能の回復、社会に復帰したいという気持ちを持たせること、とにかく1日でも早く社会に復帰できるよう援助していきたいと思っています。理学療法のエビデンスや技術に関して、全国でも取り組みが進んでいます。まだまだ目の前の患者に対して、理学療法としての最大限の効果が出せているとは言えないので、今後も日々精進していきたいと思っております。