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地域医療を守る救急医を育てる(2024.4更新)

岡山大学病院高度救命救急センターでは、令和3年8月より救急診療を一次から三次まで広く行い、岡山県の地域医療を支えています。

2023年の救急車台数は約3,200台であり、岡山県内でも有数の救急車搬送台数となっております。

症例も重症症例だけではなく、軽症・中等症と幅広い疾患の対応が可能になっています。

 

岡山大学高度救命救急センターでは、未来を担う地域医療を支えられる医師を育成し地域社会に貢献できる救急医を育てようと考えています。

地域医療に貢献するために、私たちはともに救急・災害医学を学ぶ医師の皆様の力を必要としています。

 

・地域医療の現状とその重要性

岡山県は、豊かな自然と温かなコミュニティが特徴の地域ですが、医療アクセスの格差や医師偏在が課題となっています。

医療は、地域住民の方々にとって生活の一部であり必要不可欠なものです。

地域住民の方々にとっては、地域に救急医療が提供できる病院があることで、緊急時に迅速かつ適切な医療サービスを受けることが可能となります。

このことは、住民の命を救うだけでなく、その後の生活の質の保持にもつながります。

 

・地域における救急医療の役割

専門医が多くなってきた現状では、医師は専門診療科以外の疾患を診る機会が少なくなってきています。

そのため、自分の専門外の患者さんが受診した際には、診療すること自体を難しく考えてしまう傾向にあります。

救急医療は、内因性疾患から外傷まであらゆる患者さんに対応して勉強するため、緊急度・重症度の判断や初期対応だけではなく、応急的な対応から治療まで完遂できるような医療を提供します。

また、専門的な疾患であれば、その都度専門医に相談して、患者さんに対して不利益にならないような治療を行います。

地域に救急医がいるだけで、その地域における患者さんの生活の質をあげることが可能になるかもしれません。

 

・ 今後の地域医療と救急医療

岡山県の地域医療を守っていくためには、救急医療体制の強化も不可欠な部分です。

私たちは、岡山県の地域医療における救急医療の質を向上させるため、救急医療に情熱を持ち、地域社会に貢献したいと考える新しい力を募集しています。

勉強したいという皆さんと共に救急医療を勉強し、患者さんに提供することにより、地域医療の質の向上と、住民の皆さまが安心して生活できる環境の提供をしていきませんか。

地域医療をしたいけれど、救急対応に自信が無い方、救急医療・地域医療に興味を持ち自分も貢献したい方の参加を心からお待ちしています。