看護師 Nurse

宮岡里衣さん(急性・重症患者看護専門看護師)

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Q. 専門看護師とはどのような仕事ですか?

急性・重症患者看護専門看護師とは、実践・相談・調整・倫理調整・研究・教育の役割を担っています。専門看護師になるためには、5年の看護経験プラス大学院に進学して修士の資格を取って、そこから専門看護師の試験を受けて取得する必要があります。

Q. 急性・重症患者看護専門看護師になろうと思ったきっかけは何ですか?

私は専門看護師になるまで9年間看護師として勤務していました。それだけ経験を重ねると「様々な職種がより連携すれば、患者様に対してもっと良い医療が提供できるはずなのに・・・」と、今までの経験で学んできたことだけではこれ以上看護を良くしていくことができない。と限界を感じるようになっていました。

看護師は医師や他のスタッフが抱える個々の想いを調整する役割だと当時から言われていましたが、なかなかそれが難しく、進学して勉強することを決意し大学院へ進学しました。

大学院の2年間では、今まで学んできたことの考え方や視点の変え方、視野を広げる学習、専門看護師として必要な理論の勉強、また、実習を通じていろいろな病院を見ながら実践に基づいた学びがあり、今の仕事に活かされていると感じています。

Q. 急性・重症患者看護専門看護師としてどのようなことを意識していますか?

様々な職種の中で自分がどのような役割を担えるかを考えています。

医療現場では職種が違うと、それぞれの方が様々な意見や考え方を持っています。そのため、専門看護師としての私の使命・責任は「多様な意見を活かしながら、コミュニケーションを通じて人を動かし、チームとして同じ方向へ向かうこと」です。患者様・家族にとってより良い医療を提供するというチームの目標に向かって、スタッフが抱えるそれぞれのジレンマに寄り添い、もう一歩先に進めるような視点を一緒に考えることができるよう支援しています。